Q 「わら半紙」ってワラでできた紙!?

A.学校のプリントなどに使われる薄茶色(うすちゃいろ)のわら半紙。もともと稲(いね)や麦(むぎ)のワラを原料として、明治期に生産が始まりました。
今では原料にワラは使われていませんが、主に木材パルプや古紙からつくられる中質紙(コピー用紙などの上質紙より品質の低い紙)やザラ紙などは、昔と同じように「わら半紙」と呼ばれています。


わら半紙に印刷された「学校だより」など


Q 印刷用のインクってどんなもの?

A.印刷機で使用されるインクは「エマルジョンインク」と呼ばれています。
油の中に水が分散した状態で保たれていますが、印刷した瞬間に水と油が分離(ぶんり)し、油分と顔料(色素)だけを紙に残して水分が蒸発(じょうはつ)するのです(下図)。速く乾き、温度による影響を受けにくいのが特長です。



現在の印刷機のインク


Q デジタル印刷機とコピー機、どっちが省エネ?

A.コピー機は、スキャナで読み取った原稿通りに紙にトナー(粉状のインク)をつけ、それをヒーターの熱で溶かし定着させて印刷します。デジタル印刷機は、コピー機のように熱源(ねつげん)のヒーターがいらないので、使う電気が少なくてすみます。



Q なぜ印刷機はこんなにも長い間
使われているの?

A.私たちが普段学校で何気(なにげ)なく読んでいるプリント類や教科書は、すべて印刷されたものですが、その本質は「情報の伝達」です。時を経るごとに印刷技術は進歩し、簡単に大量印刷ができるようになりました。
現代の印刷機を使えば、伝えたいメッセージをどんな紙にも印刷できる上、手を汚さずにあっという間に大量の人に配ることができます。
伝えたいことがある人のニーズに、技術の進化で応えてきたことが、印刷機が長く使われている理由といえるでしょう。


全国の小学校の印刷室で、今日も先生たちがデジタル印刷機を使って
配布物を制作しているゾ。(写真/豊島区立目白小学校)




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