学校では授業のプリントや「学校だより」など、毎日たくさんの印刷物をもらうよね。小学校などでは、先生たちが「デジタル印刷機」っていう最新マシンを使って、いろいろな印刷物をつくっているんだって!
どんなふうに印刷機が使われているのか、ボクたちと一緒に見学に行こう!





デジタル印刷機は、文字や写真入りの原稿をスキャナで読み取って版(マスター)をつくり、それにインクをつけて紙に写し取る機器です。見た目はコピー機によく似ていますが、印刷のしくみはそれぞれまったく違います。
コピー機は、原稿をスキャナで読み取り、絵柄どおりに紙にトナー(粉状のインク)をつけて、ヒーターの熱で溶かして定着させる仕組みになっています。


一方、デジタル印刷機は版を使って複製をつくるため、高速でたくさんの枚数を印刷することができます。しかも、コピー機のように熱をかけるヒーターがいらないので、使う電気が少ないのも特長的です。フルカラーの印刷はできませんが、白黒印刷の文書をたくさんつくる学校やオフィス、公共の施設などでも広く使われています。






マスター

スキャナで読み取った原稿どおりに、サーマルヘッドでマスター(版)に孔(あな)をあけます(製版)。マスターは薄い和紙(わし)に特殊なフィルムを貼ったものです。


ドラム

マスターをドラムに巻きつけて高速で回転させ、マスターにあけた孔(あな)からインクを出し、ドラムに紙を通すことで印刷を行います。


排版

印刷が終わったマスターは排版ボックスに集められ、まとめて簡単に捨てられます。


印刷のしくみ

ドラムの表面には小さな穴がたくさんあり、内側のインクローラーがインクを押し出します。版に穴をあけてインクを通す方法はシルクスクリーン(孔版印刷)と同じです。



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